ついに、お嬢の真実が、、、。
バリ介:「お嬢の秘密は、、、ここ、アマンのおじさんが知っているんだよ」
お嬢:「え!そうだったの! じゃあたし、聞いてくる!」

お嬢は、アマンのおじさんに体当たり質問をするのでした。
お嬢:「あのぉ、おじさん、おじさんがあたしの出生の秘密を知ってるって
聞いたんだけど、、、」

アマン:「やあ、お嬢さん。あなたが来るのを待っていましたよ」

注)CG合成ではありません。
お嬢:「あたしの出生の秘密ってナニ?もしかしておじさんがお父さん?」
アマン:「いやいや、違います。秘密というのはね、、、うーん。
そうだった、バリ介は、あなたのお兄さんなんだよ」

お嬢:「、、、またぁ。結構そう思ってる人多いらしいわよ、、、いまさら韓流で
もないじゃない。それに、そういうのって、韓流なら“やっぱ違っ
てましたー”とかなるんでしょ?」
アマン:「、、、(汗)。うーん。じゃやめます」
お嬢:「え、何でやめんのよ!?」
アマン:「言いにくいですねぇ」
お嬢:「いいなさいよ!」
アマン:「、、、ふぅ。では本当の事を話しましょう、、、。あなたの本当の
秘密とは、、、あなたは、、、」
お嬢:「あたしは?」
アマン:「本当は“男の子”なんです!」
お嬢:「、、、!、、、???」
アマン:「そう。お嬢さんは男の子なの」
お嬢:「なんで? 第一、どしておじさんが知ってんの?」
アマン:「私は、あなたを知っているんだよ」
お嬢:「うそぉ。あたしおじさんなんか知らないもん」
アマン:「すべてを知る時が来たようだね、、、。
私は昔、ひよこの雌雄を鑑定する“ひよこ鑑定士”を目指して
日本に留学していたんだ。何と言っても、ひよこ鑑定で日本に
並ぶ国はないからね。
あなたも見たでしょう。バリにはひよこが沢山いますからね、
誰かがオスメス判定してあげないと、みんな困るんですよ」
お嬢:「それがナニよ」
アマン:「その研修の時、私はあなたを誤ってメスと鑑定してしまったんだ。
何しろ慣れない日本の生活で疲れていてね。あなたがお花を背負っ
てたから、てっきり女の子だろうと、、、。
後になって、長老がその誤りを教えてくれたんだよ。
それが私の唯一の失敗なんだ。失意の私は、ひよこ鑑定士を
諦めてこの島に戻り、今はこうしているのだよ、、、」
お嬢:「、、、おじさん、言ってる事がハチャメチャだわ、、、」
アマン:「いやまぁそういう訳で、ゴメンナサイと、、、」

お嬢:「ちょっとおじさん、じゃあたし大きくなったらビロビロのトサカが
デロロンと生えてきちゃうのぉ!?」
アマン:「んー。ゴメンチ!」

お嬢:「“なんちゃってー”とかないの? “資産家令嬢”とか期待して
たんだけど、、、」
アマン:「ない。これが“お嬢出生の秘密”、その真実です」
お嬢:「、、、ないの?」
アマン:「ないない。しつこい」
あまりに無責任な「出生の秘密」に、お嬢は呆然となるのでした。
お嬢:(バリ介は、このことを知っていたのかしら、、、)

バリ介:「......」

ついに、お嬢の出生の秘密は明らかになったのでした。
(だから、どうなんだ、、、。)
特別出演:アマンのおじさん
※ “日本のひよこ鑑定技術の高さ”は世界に認められるところです。ただし、
アマンのおじさんが、日本にひよこ鑑定の研修に来ていたという事実は
ありません(たぶん)。
バリ2007(ひよこ劇場):目次へ