ヒヨコ・イン・ザ・ワールド NEO

Fukunosukeとhiyokoのライフログ

そうだ、京都に行こう(食べ物編: 祇園・花霞)

hiyokoです。


さて、いよいよ、京都最後のお昼です。
今回の旅行にあたり、最初と最後のお昼だけ事前にお店の
予約をしていました。
最初が「祇園丸山」建仁寺に非ず・・・)、そして最後がこの
祇園花霞」です。こちらのご主人は、今、京都で一番脂の
乗っている若い板長さんのお一人だそうです。

あとで色々調べてみたら、なんとこの花霞のご主人、祇園丸山
で修行した方だそうな。あちゃー、という感じでしたが、老舗の
味がどういう風に変化するのかを見るのもこれまたいいか、と
前向きに考えることにしました。
そして、それが実に楽しい経験であることを知りました。


祇園四条通を北に細い路地を少し入ったところにあります。
先日の甘泉堂の路地の一本東側になります。


この通りには、他にも有名なお料理屋さんが並んでいます。



予約の11:30まであと5分。少し早く着いたけれど、ガラガラっと
戸を開けてみる・・・・。(あれ、コートのフードが引っくり返ってる。
気がついて欲しいなー、夫。)



と・こ・ろ・が!!!
お店に入った途端、板長さんはじめ調理場の人たちが、え??という
顔をして私の方を見ている。んーー、なぜ???

とりあえず、「早く着いてしまったけれど・・・」と伝えたところ、ちょっと
困ったなーという顔をされ、でも、「お座敷のお客様はまだ来ないので
こちらでどうぞお待ちください」と言われたものの、なんとなく受け入れ
態勢になっていないことを察知し、10分ほどウロウロしてきますからと
一旦お店を出ました。

んーーー、あと5分で用意完了って感じでもないよねー。
なんだか、ちょっと大丈夫なの?あのお店、って思いながら、それでも
祇園界隈の散策は楽しいので、これもいいかなと。


行く直前に、京都通の女性からオススメと教えられたお店の前に偶然
出る。あとでその話をしたら、「行こうと思ってもなかなか行かれない
くらい難しい場所よ」と言われました。ご縁があるんだなー、次回はぜひ
行ってみます♪「山玄茶」さん。

ここは、超人気店「ささ木」さんが以前あったところだそうです。




15分ほどブラブラして、お店に戻りました。
そこで、板長さんからお話がありました。「hiyokoさんのご予約は
12:30で承っているんです・・・。」「えーーー、うっそーーーー!!」
またやっちゃった!!??

一瞬、「建仁寺祇園丸山」でのシーンが蘇ります。あたし、ボケちゃった?
そう思わずにはいられません。でも、ちょっと冷静さを取り戻し、「予約
時間を電話で再確認したら11:30って言われて・・・」って、言ったのが
ひょっとして気分を害された??若いなー、お兄さん。
その後、私達とあまりお話をしてくれませんでした、最後まで。(笑)

それにしても不可解だ。



なーんていう波乱万丈な幕開けの「花霞」です。
写真は、公開しないという条件で撮影許可がでました。ので、
残念ですがお料理の写真はお出しできません。




結局、「お待たせしました!それでは始めさせていただきます!」と、
よく通る声で板長さんからスタートのご挨拶があったのは、ほぼ予約時間?
の12:30ちょっと前でしたわ。今回はカウンター席で。


先ずは、生姜湯から始まります。「祇園丸山」さんと同じですね。
でも、「花霞」さんの方がコクがあり美味しい!


次に、伏見の「英君」で一献。


先付:蓮根饅頭
菊の花びらや銀杏や他にも具が色々入っています。
生姜のすりおろしたものがけっこう乗っていて、ピリリとします。
私はもうちょっと辛くなくてもいいかな・・・。Fukunosukeは良かった
みたい。蓮根饅頭と餡はとても美味しい。

向付:鯛のお造り
こちらの鯛は少し厚めに切るのが特徴だそうです。そのほうが、より、
甘味を強く感じるんだそうです。なるほど!とても甘かったです。
祇園丸山」でも鯛がでましたが、やはり「花霞」の方が美味しかった。

お椀:かぶら
他に、白舞茸とゆず、彩りとして人参・カボチャの紅葉型に切ったもの
青い野菜などがきれいに蕪に乗っています。
このお出汁、すごかったです。板長さんの意気込みを感じさせる一品。
真剣勝負を挑まれているような、そんなお椀でした。

焼き物:寒ブリの照り焼き
メチャウマ。新鮮で脂が乗っていて、いいブリです。
干し柿の焼酎漬けが付け合せ。これまたいい味!

焚き合わせ:お麩、椎茸、京人参、里芋、菜っ葉(京菜?)
生麩が一度揚げてあり、コクが出てとても美味しい。その他も、とにかく
出汁がいいのでもちろん美味しいです。

ご飯・お味噌汁・香の物:白いご飯・さつま芋のお味噌汁・白菜漬他
ご飯は祇園丸山と同じく、各お客さまごとに夫々土鍋で焚いてくれるので、
焚きたてです。これは美味しい!!いくらでも食べられそう。
結局、Fukunosukeは4杯も食べてました!
お味噌汁の具は、祇園丸山と同じくさつま芋でした。これはどちらも
大差なしでした。

デザート:梨、自家製バニラアイス
とても美味しいバニラアイスでした。

これで、4500円です。大~満足!!!
とにかく、お若い板長さんとのガチンコ勝負!という感じで、緊張感も
ありますが、何か清清しさのようなものを感じました。お料理も勢いが
あって、円熟した祇園丸山よりも良かったかもねと話しています。
次回は、夜にぜひ来てみたいですね。


京都にいる間中、ずっと日本酒か梅酒だったため、ワインが飲みたくなり、
聞いたところ、やっぱり置いていないとのこと。
そんな私のためにお店が選んでくれたのは、「白露垂珠」という名の純米
吟醸酒。これが、すごーく好みでした。スッキリした白ワインのような味わい。
お酒の種類もどうやら豊富らしいです、ここ。


あまり、お話をしなかった板長さんでしたが、最後、帰るときには
玄関の外まで出てくださり、曲がり角まで我々が来たところで、ビックリする
ほど大きな声で「ありがとうございました!」と。やっぱり若いわー。でも、
5年先が本当に楽しみな方でした。


次は、錦小路でお買い物です。


追記:こちらのお店、2008年1月で料理長がお辞めになるようです。