Fukunosukeです。
この週末、気分転換に森美術館の企画展に行きました。
塩田千春展。
こういう現代美術に疎いのでよく知りませんでしたが、
とても注目されている方らしいです。
入り口に向かうエスカレーターから既にその作品が展示されています。
赤くモヤモヤっと見えるのは毛糸。なんとこの展示室だけで280km分の
赤い毛糸を使用しているそうです。狂気を感じます。
同じ森ビルで進撃の巨人展というのをやっていましたが、そっちの
展示が紛れ込んだかの様。
作家自身の手足を型どった人間のパーツが、、、
元からここにある柱に黒と赤の糸を巻き付けただけです。
それだけなのに何だかすごい。
ドールハウスのおもちゃ達。
真っ黒に焼け焦げたグランドピアノ。聴衆用のいすも黒焦げ。
それが、黒い糸で包まれています。
観ているとドキドキします。
こちらは同じく黒い糸で囲まれた枠の中にドレス。
ドイツ併合の時代に集めた建物の窓枠だそうです。
400を超えるスーツケースが、空間に浮かび上がりどこかを目指して
行きます。蔡國強の狼を思い出しました。
意外に狼よりもスーツケースの方が、一つ一つに人間の思いや情念が
こもっている様で感じ入るものがありました。
何気なく行った展覧会ですが、すごい衝撃でした。
絵画や彫刻と違って、インスタレーションものはその都度
ワンオフですから、その時そこに体験しに行かなければ
それを感じることはできません。
なかなか言葉で説明できないのですが、これはぜひ観に行くべき
展覧会だと思いました。
ヤヴァイ感じです。