ヒヨコ・イン・ザ・ワールド NEO

Fukunosukeとhiyokoのライフログ

ゆいゆい沖縄 16_やちむんの里

Fukunosukeです。

 

板野友美をともちんと呼ぶように、沖縄では焼き物の事をやちむんと
いうそうです。

 

え、いや別に、何でもないです。

 

ともかく、読谷にやちむんの里という場所があって、沢山の陶工達が集まる
陶芸村になっています。まあ、hiyokoの大好物というわけです。最初に沖縄に
来た時も訪れたのですが、もれなく今回もやって来ました。

 

里の真ん中には、シンボルの様に立派な登り窯があります。

 

この赤瓦は新しいね。屋根を葺きなおしたのかなー。

 

工房の中に立ち入ることはダメですが、里内をわりと自由に
見学できたりします。おおらかですね。

 

今回、目指したのは北窯という工房。4人の親方とお弟子さん達が共同で
運営しているのだそうです。izolaさんから松田米司さんの作品がよいと
聞いて、まっしぐらにやって来ました。

 

 

これが北窯の工房。L字型の大きな長屋形式になっています。

 

むかーしの小学校みたい。

 

 

年に数回、まとめて焼き物を焼くのだそうです。ちょうどこの時は釜入れの
直前で、大忙しだった模様です。

 

 

いっぱいあるよー。

 

 

 

 

一つ一つ形が違う。一つ一つ手の温もりがある。

 

焼かれ待ちの器がいっぱい。わくわくするね。

 

北窯の登り窯。最初の写真の共同窯とは違うものです。着々と準備が進んでいる
ようです。

 

 

工房見学でを済ませ張り切りモードで販売所に行ったのですが、なんと、
釜入れ直前ということで、松田米司さんの工房の作品はほとんどありま
せんでした。

大変に残念。少しだけ器を買って東京に送りました。

 

 

でも、なかなか縁があったみたいなのです。

 

 

東京に戻った翌週、なんと松田米司さんのドキュメント映画が
単館上映されていて、会社の帰りに鑑賞することができました。

 

映画は松田米司さんの仕事ぶりやインタビューを中心に、沖縄の事、
読谷の事が語られていきます。

米司さんはおおらかで温かい人で、まるでやちむんみたいな人です。

映画を観たら、沖縄で米司さんの器に出会えなかったことが残念に
なりました。

 

なんて思っていたら、その週末、六本木で個展をやっているとの
情報を入手。慌てて行きました。

 

なんというめぐり合わせ。

 

というわけで、沖縄、六本木で入手した沖縄やちむん(の一部)です。

 

 

器の底には、白く削った円があります。蛇の目というそうです。
窯で焼く時に器を重ねて焼くため、重なる部分を削ってあり、
特徴になっています。

重ね焼きする際、一番上に置く器は削る必要がありません。
だから、何枚かに1枚の割合で、削られていない物もあるんだって。

 

いいねえ。淡い緑はガジュマルを使った釉薬なんだそうです。

 

 

写真だとわかりませんが、これはかなりの大皿です。大きな皿は
制作が難しいんだそうです。

 

器のことは僕はさっぱりですが、地の色と模様のバランスが良くて、
これはいいなと思いました。

 

まかい。お椀のことはまかいというのだそうです。

 

 

やちむんは、料理やご飯をおいしくする器の様に思います。
あったかいんですね。松田米司工房のやちむんは、どれも米司さん
みたいな器だと思いました。

沖縄の焼き物というとお魚の柄の大皿や大胆な
赤絵の皿など、個性が強すぎるかなーと思っていたのですが、
こんなに柔和で温かい物もあるんですねー。

展示会では米司さんをお見掛けして、握手までしてもらいました。 

 

 

おまけ。

 

これは北窯の物ではありませんが、こういうのもあります。

これもいいでしょー。

 

 


沖縄のやちむん文化、とっても深いです。

かどうかよく知らないですけど。知ったかぶってすみません。