「シャーチョー! コーキューイク!? スッゴイオオキネー。
ワッタシモスミタイネー。シャチョモスムカ?」
まあ、初めての北京だし、一度は見ておきましょうと、
故宮へ向かいました。寒いけれど、幸い快晴。

でかいねー。いやー、たまげた。

オリンピックのために、いくつかの建物はピカピカに補修されて
いました。派手ですが、さすがにきれいでしたよ。

大きな石のレリーフ。目の当たりにすると、ラスト
エンペラーをもう一度観たくなります。

これ、あれでしょ? 皇帝になる資格のない者が
下に座ると、玉が落っこちてくるって。

どうせ僕が座っても、玉は落ちてこないと思いますよ。
故宮見物を終え外に出ると、景山公園という小山があって、
展望台から故宮を見下ろせるのだそう。

あそこへはどうやって行くのかなー?とウロウロしていたら、
オヤジに声を掛けられた。
オヤジ:「ドコイク?」
僕:「あそこの展望台のとこ」
オヤジ:「オー、トオイネ、ツカレル。サンリンシャノル!?」
僕:「いいよ。ほっといて」
オヤジ:「5元(80円)! ヤスイ! サンリンシャ!」
僕:「え? 5元?」
いとも簡単に、僕らはオヤジの手に落ちた。
さらにオヤジは、軽快なトークで僕らをなごます。
オヤジ:「フタリドウイウカンケイ?」
相方:「この人が僕のボスです」
オヤジ:「ボス! ハー! B!O!S!S! ボースッ!
ハー! グーッド!!」
我々:「あははは! 面白いおじさーん」
そうこう言いながら、5分以上歩かされた。
(実はこの時、景山公園の入り口前を通り過ぎてた)

“変だなぁ”と思い始めた我々を安心させるために、
オヤジ更なる手を使う。
オヤジ:「コレ、マイフレンド!」

楕円形になるまで角が削れた名刺、、、。
公正取引委員会の山○さん! あんたが迂闊に渡した
名刺のおかげで、すっかり騙されましたよ!! バカヤロー!
途中、三輪車を見かける。
僕:「えー? これ?」
オヤジ:「ノー!ノーノノノ! コレチガーウ!」
我々:「あはは! そりゃそうだよね!」(←とても楽しい気分中)

なんだかんだで三輪車に乗り、走り出す。
オヤジ:「胡同(フートン)! グルットマワッテイコー!」
我々:「オーケー!」(←親切なおじさんだなー!)

オヤジ:「カメラ! シャシントルヨ!」
僕:「シェーシェー!」

僕:「じゃ今度おじさんも写真撮るよ」
オヤジ:「ノー!ノノノノー! ノーフォト!」
我々:「????」
もう手遅れです。
僕:「、、、あの、ずいぶんサービスいいけど、5元で、、、
5元で、いいんだよね?」
オヤジ:「ハァー? ノー! ディファレント!ノォー!
アナタタチ、フートンイキタイイッター! コレ
ベツリョウキンヨ!」
僕:「え? いくら?」
オヤジ:「180ゲン! デモ、ウチノカイシャ、トクベツ
ディスカウントスルヨ! 150ゲン!」
僕:「何言ってんのお前!? ○×△□!!!!(怒)」
今思い返しても、生涯で一番英語を流暢に喋り、相手を罵った
瞬間でした。ハリウッド映画ありがとう。
部下(笑)に命じて、5元を投げつけ、「もうここでいい!
5元やる! アバヨチバヨ! どっか行っちまえ!!」と
罵倒して、胡同の路地で物別れ、、、。歩いて戻る羽目に、、、。
部下の背中が泣いています。どうにも情けない。

しばらくすると、オヤジがしらっと追い抜いて行きました。
「景山公園はあっちよー!」と指差してくれます。
僕:「何だあいつ(怒)!」

15分かけて戻って、意地になって景山公園を上りました。

この風景を見たとき、どういうわけか、泣きたくなるほど感動した。

故人の苦難、我らの苦難、寒空の侘しさ、ない交ぜになって
僕らの胸を締め付けます。ここに来て本当によかった、、、。

バリ介:「あはは。バカだねー」

次は、「火鍋」ですよシャチョォウ!