トメ吉は、香港随一の賑わいを見せる中華料理店を、
勝負の場に選んだ。
トメ吉:「うぉぉ、すごい活気だ!」

トメ吉:「えー、バクソーバクソー! 一杯ひゃくえん!
ちょいとそこのお姉さん! いかがですかー!」

トメ吉:「あ! お姉さん! そっちじゃなくてこっち!」

おばちゃん:「さー! 蝦餃子に大根餅に肉まんだよ~!」
客:「おばちゃん! こっちに大根餅くれ!」
客:「こっちは肉まんと蝦餃子だー!」
おばちゃん:「あいよー!」

トメ吉:「な、なんだあのおばちゃんは! ひとつのワゴンから
いくつも料理が出てくるぞ!?」
スエ(兄):「なんだいそりゃぁ、反則じゃねーかよ」

おばちゃん:「はいお姉さん何にしましょ」
お姉さん:「カレーとお寿司ください」
トメ&スエ:「ひえぇ! そんなもんまで出るのか!」
(注:出ません)

スエ:「トメ吉よぅ、こりゃ完敗だ。MS-DOSとWINDOWS
の喧嘩みたいなもんだぜ。降参だ」
トメ吉:「兄さん何言ってんの?」
スエ:「俺達みてぇな時代遅れのシングルタスクは、マルチタスクの
世の中に居場所はねぇてんだ」
トメ吉:「意味わかんないし」

スエ:「ともかく、バクソしか売り物がねぇんじゃ、商売にならねぇのよ」
トメ吉:「それなら、僕らも肉団子と麺とスープをばら売りにすれば
いいじゃないか」
スエ:「それでバクソ屋になるかよ!」
トメ吉は、打ちのめされた、、、。
トメ吉:「これが、、、香港なのか、、、僕のバクソじゃ、ダメなのか、、、」

トメ吉:(、、、、、、、、おじさん達、、、、こっち見てるし、、、(恥))

トメ吉は自分の甘さを思い知った。
けれど、悔しさのあまり流した涙の味は、しょっぱかった。
その4へつづく。
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