※ その7(師匠再び)はこちら
トメ吉が屋台を引くのも、今日が最後なのか、、、。
トメ吉:「、、、バクソ、、、、、、バクソ、、、イリマセンカ、、、」
(やっぱり今日もお客さんは来ないや、、、)

そこへ突然現れたのは、東京にいるはずの“あの人”だった!
スエっち:「うぉぉぉい! トッ! トメ吉! トメキチー!」

バリ介:「あ、あれぇ! スエっち兄さんじゃないか!」
お嬢:「あらホント! 何でここにいるのよ!?」

スエっち:「トメ吉! ひっ、久しぶりじゃないか!」

トメ吉:「に、兄さん、、、どうしてここに、、、?」

スエ&トメ:「、、、、、、」
バリ介:「な、何か、ビミョーな場景だね、、、」

お嬢:「スエっちさん、どうしたのよ! 日本にいたんじゃないの?」
スエっち:「あ、嬢ちゃん、いや、その、、、なんちゅうか、いても立っても
いられなくなって、とうとう泳いで来ちまったよ」
バリ介:「にっ、日本からバリまで泳いできたのぉ!!??」
スエっち:「レーザーレーサーとか言うのあんだろ、あれ着たら意外に
早く着いたよ」
バリ介:「そういう距離じゃないと思うけど」
お嬢:「ともかく世界新記録ね」

スエっち:「いやぁー、立派にやってるじゃねーか!、、、オイ、この
スープすげぇぜ! こんなうめぇスープ、オイラ初めてだ」
バリ介:「“師匠”とかいうおじいさんに教わったそうだよ」
スエっち:「え、あの伝説のスープ仙人かい?たまげたな!そりゃすげぇ!」

スエっち:「お、それにしちゃオメェ、屋台押すのに腰が入ってねぇな。
それじゃダメだ。客はバクソ屋の“腰”を見るんだよ。
それじゃ客はつかねぇぞ」

スエっち:「もっとこう、腰を入れて、こうだ! こう!」

スエっち:「こう! こう! こうだ! どうだ! わかるか!」
トメ吉:「、、、兄さん、、、やめてよ、、、」
スエっち:「えっ?、、、」

スエっち:「どうせもう今日で辞めるんだ。今さらそんなの意味無いよ。
母さんには挨拶していってね。兄さんが日本に行って以来
心配してるから。、、、じゃあ、ボク行くから」

トメ吉:「、、、、、、、」
スエっち:「ト、トメ吉、、、」

バリ介:「トメ吉さん、、、」
お嬢:「何よ! あんまりヒドイじゃない! ホントに嫌な奴!」

スエっち:「、、、トメ吉、、、」

数年振りの二人の再会は、あまりにも辛い再会だった。
その9へつづく。
ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ