「おばんざい」とは、京都の家庭料理のこと。
知ってはいたけれど、これまでおばんざいは、お料理屋さんでしか
食べたことがありませんでした。
今回、生まれて初めて、本物の「おばんざい」をいただける嬉しい
機会に恵まれました。ワクワク。
このスケジュール満載の3日間の中で、実はこれがメインイベント
でした。
「Y君の京都のお家に泊めていただく」ということ
初めての京都のお宅訪問ということで、ちょっと緊張気味に家に
上がらせていただいたら、ご両親は近代的なキッチンでお料理を
されていて、気さくににこやかに迎えて下さいました。
ふー、よかったーー。緊張は解けました。
ひとしきり、古い京都建築を拝見してからいよいよ夕食です。
(お宅見学についてはFukunosukeが近々・・・)
夕飯のメインは、湯豆腐でした
(夫婦共々舞い上がってしまい夕餉の写真は無しです。あちゃー)
これは、実は密かに期待していたので、すごーく嬉しい!
以前、お嫁さんから聞いたY君ご実家の、メチャ美味しい食べ物
リストの筆頭に「京豆腐 小川」さんのお豆腐があったからです。
大徳寺門前にある「京豆腐 小川」さん。知る人ぞ知るお店です。

大徳寺はもとより、有名料亭にも卸しているようです。
Y君の家の湯豆腐は、お豆腐の他に生鱈がたっぷり入ったもの。
お父様が鱈をさばいて、自らもてなしまでしてくださいました。
どんどん作ってくれます。感激! 美味しい!!!
タレは、お出汁にお醤油味を加えた薄い汁です。
こういうタレは初めて。これに、薬味が青ねぎ・鰹節・京都の七味。
先ずお豆腐が美味しいのなんの。優しい味でほんとーに美味しい。
そして、お出汁がこれまた美味しい~♪
湯豆腐にお出汁って意外でしたが、すごくよく合って、いくら
でも食べられました。これ、我が家もいただきっ!!
箸休めの、ほうれん草の胡麻和えがこれまた美味しい~。
どーしてこんなに美味しいの?と、思わず作り方を聞いてしまう
hiyokoです。
その他に、おばんざいではありませんが、美味しいお寿司を頼んで
くださいました。握りも抜群でしたが、太巻きが美味しかったー!

夕飯で食べきれなかった太巻きをお夜食用に用意して下さいました。
そうそう、この蕪のお漬物がまた美味しかったの~。自家製だそうです。
器やお盆もステキでした。
大徳寺から光悦寺辺りは京野菜作りが盛んな場所。
Y君のご実家でも、いつも決まった農家から分けてもらっているそうです。
東京では高価な京野菜。ウラヤマシイ。
その夜はご両親から、歴史のお話、お仕事のお話、お茶屋さん遊びのお話、
などなど、東京人にとっては興味津々、驚き連続のお話ばかりで、まだまだ
聞き足りなくて寝るのが惜しいほどでした。
遅くまでお引止めしてゴメンナサイ!
そして、翌朝のお食事。
高雄への早朝ドライブから戻っていただいたのは、これまた極上の
おばんざいでした。
飛竜頭の煮物(炊いたん)

これはY君の大好物で、帰国すると必ず作ってもらうものなのでそうです。
あまりの美味しさに驚嘆しました。美味しいーーーー。
で、先ほどの「京豆腐 小川」さんで早速、飛竜頭をゲット!!
作り方をY君のお母様に教えてもらいました~。一個90円。

本当にここの飛竜頭、サイコーです。
飛竜頭と美味しいご飯とお味噌汁だけでもう十分なのに、これまた
ご飯が進むものばかり用意され・・・。

大根おろしは有次のおろし金で。ものすごく細かくすれるのが
気に入って、帰りに錦市場でゲットしました。
九州出身のY君のお嫁さんが買ってきてくれた、とても美味しい明太子。

聞いたことのないお店でした。福岡一美味しいとか。納得。
お水がいいからかな、ご飯が美味しい~~。
お味噌汁もすごーく美味しくて、秘伝の出汁のとり方を教えて
もらいました。
さて、これから下はウチご飯。
帰宅した翌日、さっそく買ってきた飛竜頭で真似して作ってみました。

薄口しょう油を切らしていたので、色が濃くなってしまいました。
Y君家のようにはいきませんが、今までよりずっと美味しくできました。
こちらも小川さんで買った油揚げ。やっぱり美味しいなー。

これは、別の日に作ったおでん。鶏手羽が入っていますよね。
Y君実家では鶏手羽が入ると聞いたので、早速真似してみました。

コクやうま味が出て美味しいー。Fukunosukeも大喜びでした。
美味しいの連発でしたが、本当に美味しいのだから仕方ないですね。
おばんざいの極意は、なんといってもきちんと取る「出汁」と「いい素材」
だと痛感した今回の旅でした。
Y君のお父様、お母様、美味しいお料理に楽しいお話、ステキな時間を
本当にありがとうございました!!
次は、二日目お昼編です。