ヒヨコ・イン・ザ・ワールド NEO

Fukunosukeとhiyokoのライフログ

そうだ、京都に行こう(食べ物編: 祇園丸山)

hiyokoです。


打撃的な出来事に、幸先悪いなーと、一抹の不安を抱えずには
いられませんでしたが、その後は、何をやってもいい方向に行く
というとても恵まれた旅行でした。
最終日までは。。。(え?まだ何かあったのですか? )



ま、そのことはここでは忘れ、、、いよいよ祇園丸山のお昼です。


正直言って、「祇園丸山」での第一印象は決していいものでは
ありませんでした。
それは、私達と同じように間違えて来てしまった女性3人組の
対応に追われ、しばらく玄関外で待たされてしまったからです。
建仁寺の方でしたら広い待合があり、同じ場面に出会っても
そんな思いをせずに済んだかもしれません。

対応するのが専任の方ではなく、お運びをする仲居さんだった
というのも問題です。そこも建仁寺とは違うところですね。



大変お待たせしました、という声でようやく中に入れました。

我々、京都初心者にとってはちょっと敷居の高い名店。
祇園のお料理屋さんが立ち並ぶ一角にあります。



先ほど行った、建仁寺にある方は支店、祇園のこちらが本店という
位置づけらしいです。確かにこちらの方が祇園らしいかな。

でも、エントランス?の感じは建仁寺の方が断然ステキです。


こちらは建仁寺と違い、カウンターがメインと思っていましたが、
通されたのは1階のお座敷。せっかくならカウンター(靴を脱ぐ
お座敷カウンターでした)がよかったかな。

坪庭があり雰囲気はなかなかです。掘りごたつ式になっていて、
足元は床暖になっていました。


紅葉真っ盛りということで、掛け軸はもみじの絵。

ちょっとばかり絵心のあるFukunosukeは首をひねってましたが・・。


まず最初に出されたのは、生姜湯。体が温まります。おいしい。



いよいよお料理の登場ですが、お店の方から、写真はあくまでも
記念ということでお願いします、とのことでしたので、今回は
残念ですが、、、。


先ずは一献。
その後は、この日寒かったのでFukunosukeは熱燗。日本酒が苦手な
私は自家製の梅酒をロックで。美味しい梅酒でした。


先付
石焼き朴葉焼き!
熱々の石の上に朴葉を乗せて、牛肉・舞茸・銀杏・芋・白髪ネギ。
もみじや銀杏の葉もあしらわれて。
意外な物の登場にビックリでしたが、お味噌の味も絶妙だし、牛肉も
美味しかったし、腹ペコの我々にはピッタリでした。
寒いときならではのおもてなしですね。


向付
キキョウの柄の渋い焼き物に盛られたのは、鯛・ホッキ貝・鮭。
鯛は甘く、ホッキ貝は更に甘く、唸りました。
そして、鮭!
美味しい~!大助というキングサーモンの一種とのこと。


お椀
親子鱧と松茸とゆば。まだ鱧が食べられると思っていませんでした。
鱧に鱧の子をまぶして焼いたもので、美味。松茸は大ぶりに切って
あり、かなり贅沢。お出汁もちろん美味しかったですが、残念ながら
感動には至りませんでした。期待が大きすぎたかな。。。


お凌ぎと焼き物。
一つのお皿に、晩秋らしい色合いで盛られています。
紅葉した桜の葉、松葉などがあしらわれていてきれい。
藁にくるまれた蒸し寿司。錦糸卵・いくら・しょうが・むかごが彩りよく
乗っています。
焼きものは、うおぜというお魚。えぼだいだそうです。うおぜは、脂が
乗っていてとても美味しかった。


炊き合わせは、貝柱・蕪・椎茸・蓮根、他。
貝柱のうま味がよく出ていて、出汁にこくを出しています。


八寸。というより、珍味盛り合わせ?
扇形の陶板の上に、美しく並べられた秋の彩り。紅葉狩り
お皿の上に表現しています。
お料理は3種。柿釜、焼き鯵のポン酢、もずく。
柿釜には、柿・ゆり根・なめこ・白きくらげの胡麻和えが。
胡麻の風味たっぷりの大人の味で美味。
焼き鯵にはポン酢を含ませたねっとりした大根おろし。この
ポン酢が素晴しく、さすがという味でした。美味しい。


ご飯は土鍋で炊いた炊き立てのかやくご飯。何合くらいあるのかな。
これで二人分と聞いて、Fukunosuke大喜び。
止め椀はさつま芋のお味噌汁。さつま芋が甘ーい。
香の物は、すべて自家製だそうで、どれも美味しい。


デザートは、栗の亀山、バナナシャーベット、水菓子(マンゴー
苺・梨)。
栗の亀山は、栗でできたぜんざいのような物。これは美味しい!!
最後にお薄を一服。


どのお料理も、素材を吟味し、丁寧に作られ、十分に美味しく
名店としての名に恥じないものだったと思います。
ですが、とにかくこの連休は、一年でも一番混み合うそうで、
お店もなんとなくバタバタと落ち着かない様子。
カウンターなども二回転していたようですし。
もしかすると、ちょっとそんなところがお料理などに出ていた
かな??と思ったりしました。
作り手の「気」を今一つ感じないと言うか・・・。生意気なようですが。
期待した盛り付けも、他の方の写真などで見たものに比べると、
ワクワク感に欠けたかな・・・、と。たまたまだったのだと思いますが。


今回は15000円のコースをいただきましたが、こちらの名物炭火焼を
いただくには25000円~だそうです。かなり勇気の要るお値段ですね。
今度はもう少し静かでゆとりのある時期に行ってみたいと思います。
もちろん、建仁寺祇園丸山に!!(リベンジだー)
私信:無花果の田楽が食べたかったーー!!(笑)夏に行かねば!


さて、次はお目当ての和菓子屋さんです。


あ、そうそう、この日は祝日。
お見送りに出た仲居さん?(女将さん?)が、我々の次なる目的地の
和菓子屋さんの名を聞いて、お休みかもしれないと心配して、慌てて
店内に駆け込みすぐに電話で問い合わせしてくれました。
そんな細やかな気配りに、あー京都に来ているんだなーと実感しながら
お店をあとにしました。